fsckの実施条件のカスタマイズ [Linux]
fsck について、実施条件のカスタマイズの必要があり、その仕様をまとめてみた。
詳細は、以下の通りである。
1. 自動実行
1-1. ブート時の fsck の自動実行
1-2. fsck が実行される条件
2. 手動実行
3. 備考
詳細は、以下の通りである。
1. 自動実行
1-1. ブート時の fsck の自動実行
/etc/fstab の第 6 項目の値を 0 以外にする。
・通常は、root ファイルシステムには 1、それ以外には 2 を設定する。
・設定値が 0 の場合には、fsck は自動実行されない。
(補足)
ブート時に fsck の実行条件が判断される。
また、fsck の実行が必要と判断された場合には、fsck が実行される。
1-2. fsck が実行される条件
(1) マウント回数による指定
fsck の実行なしにマウントできる回数の最大値を指定する。
(a) 設定値の確認
# tune2fs -l <device-path> | grep -i mount ... Mount count: 10 Maximum mount count: 30 … fsck の実行なしにマウントできる回数の最大値
(b) 設定値の変更
# tune2fs -c <count> <device-path>
指定できる値は、下記の通りである。
・正の整数: マウント回数の最大値
・0, -1: チェックを無効化する
(2) 時間間隔による指定
最後の fsck の実行からの経過時間を指定する。
(a) 設定値の確認
# tune2fs -l <device-path> | grep -i interval Check interval: 15552000 (6 months)
(b) 設定値の変更
# tune2fs -i <interval> <device-path>
指定できる値は、下記の通りである。
・x[d]: x 日
・xw: x 週
・xm: x ヶ月
・0: チェックを無効化する
2. 手動実行
ブート時以外でのマウント時に、fsck の実行条件が判断される。
また、fsck の実行が必要と判断された場合には、その旨のメッセージが出力される。
(fsck が自動実行されることはない。)
(補足)
必要なら、アン・マウントし、fsck を実行した後に再度マウントする。
3. 備考
(1) fsck が実行される条件の初期値
ディストリビューション、およびそのバージョンによって異なる。