MDデバイスでのmd127問題 [CentOS]
/dev/md2 デバイスの再作成後、再起動により左記のデバイス名が変わってしまうという問題が発生した(md127 問題というらしい)。
詳細は、以下の通りである。
1. 発生事象
2. 対処方法
3. 備考
詳細は、以下の通りである。
1. 発生事象
/dev/md2 の再作成後、再起動すると /dev/md127 に変わってしまう。
(補足)
・/etc/mdadm.conf の UUID の設定は、新しい値に更新済である。
・再起動前には、/dev/md2 として認識されていた。
・CentOS 7、Debian 7/8 では発生しない。
(mdadm.conf の UUID の更新のみを実施。CentOS 6 とのマルチブートを行っている。)
・ソフトウェアのバージョン
mdadm-3.3.2-5.el6.i686、kernel-2.6.32-431.29.2.el6.i686
2. 対処方法
MD デバイスの作製後に、initramfs(/boot/initramfs-`uname -r`.img) を更新する。
(下記 (3) の手順を実施する。)
(1) MD デバイスの作製
(例) # mdadm --create /dev/md2 --metadata=0.90 --level=raid1 \ --raid-devices=2 /dev/sda7 /dev/sdb7
(2) /etc/mdadm.conf の更新
# mdadm --detail --scan >> /etc/mdadm.conf
・UUID の古い設定は削除する。
(3) initramfs の更新
# cd /boot # mv initramfs-`uname -r`.img initramfs-`uname -r`.img.old # mkinitrd /boot/initramfs-`uname -r`.img `uname -r`
または
# cd /boot # mv initramfs-`uname -r`.img initramfs-`uname -r`.img.old # dracut /boot/initramfs-`uname -r`.img `uname -r`
・動作確認後に、/boot/initramfs-`uname -r`.img.old を削除する。
3. 備考
initramfs 内のディスク情報と実際のディスク上の情報が一致しない場合に、md127 から降順に必要分のデバイス名が割り当てられるとのこと。
また、以前には、Debian 系でも同様の事象が発生し、同様の手順で対応できたとのこと。