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Firefox 102 esrの起動が非常に遅いことへの対応 [Debian]

1. 発生事象


ウィンドウが表示されるまでに 25〜30 秒程度を要する。
その内に改善されると思っていたが、Firefox 102.8.0esr でも状況は変わらない。

・アドオンを無効化しても改善されない。
・firefox 91.13.0esr では発生しない。

(補足)
・~/.xinitrc から起動した FVWM 2.6.5 上で発生する。
 FVWM は fvwm で起動している。
・~/.xinitrc から起動した MATE (mate-desktop 1.24.1-2) 上では発生しない。
 MATE は mate-session で起動している。
・CentOS 7.9 では発生しない。
・~/.xsession から起動した FVWM 2.6.5 上では発生しない。
 .xsession は .xinitrc のコピー、.xinitrc は .xinitrc-private に変更


2. 原因


.xinitrc で FVWM を指定した場合に D-Bus の設定が不足していたためと思われる。
(詳細は不明)


3. 対処方法


下記のいずれかの手順を実施する。

(1) ~/.xinitrc を編集する。


FVWM を使用する場合の X の起動処理に下記の手順を追加する。

# set D-Bus
# - setting for Firefox 102 esr or later
. /etc/X11/Xsession.d/20dbus_xdg-runtime


(2) ~/.xsession を使用する。


・~/.xsession を ~/.xinitrc のコピーとして作成する。
・~/.xinitrc を ~/.xinitrc-private に変更する。



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Mewでの数値文字参照のデコード [Linux]

数値文字参照を使用したメールを受信したが、デコードされずそのまま表示される。

・#12354; または #x3042; のようなデータの羅列が表示される。
・数値文字参照のデータを quoted-printable でエンコードしたメールである。
 (お金を要求する内容のスパムメールである。)

(補足)
スマホの Gmail アプリではデコードされる。

以下は、Mew で数値文字参照をデコードする手順に関する記述である。

1. 対処方法 - nkf コマンドの使用


(1) 該当するメールで , (mew-summary-display-asis) を押下する。

(2) 該当するデータをリージョンに設定する。

(3) shell-command-on-region で nkf --numchar-input を実行する。


2. 備考


・数値文字参照: NCR(numeric character reference)
 表記したい文字を Unicode/ISO 10646 の文字番号(コードポイント)で表す。
 10進数での表記と 16進数での表記がある。

 (例)
 'あ'(文字番号 U+3042) の場合
 ・10進数で表記の場合は、'あ'
 ・16進数で表記の場合は、'あ'



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Pythonのsubprocessモジュールの使用 [misc]

先日、Linux 上で Python スクリプトを作成する機会があった。
その際、OS のコマンドの実行に subprocess モジュールのどの関数を使用すべきかを理解するまでに時間を要したため、備忘録としてまとめてみた。
(Python のバージョン: 3.9.2)

1. 使用する関数の判断方法


(1) コマンドの実行結果を実行時に値として取得する場合


subprocess.Popen() を使用する。

【サンプルコード-1】

#!/usr/bin/python

import subprocess

cmd = 'ls -1 /var/log/clamav'
print("# cmd:", cmd)
proc = subprocess.Popen(cmd, shell=True, text=True,
                        stdout=subprocess.PIPE, stderr=subprocess.PIPE)
print("# proc.stdout:")
for i in proc.stdout:
    print(i, end='')
print("# proc.stderr:")
for i in proc.stderr:
    print(i, end='')
proc.wait()
print("# proc.wait(); proc.returncode:", proc.returncode)


・コマンドの終了を待たず、実行結果を値として取得する。
・Popen.wait() によりコマンドの終了を待つ。
 Popen.wait() を Popen.communicate() に変更しても同じ結果が得られる。
・コマンドの終了後に終了ステータスを値として取得する。


(2) 上記以外の場合


(a) subprocess.run() の使用を検討する。


【サンプルコード-2】

#!/usr/bin/python

import subprocess

cmd = 'which xz'
print("# cmd:", cmd)
proc = subprocess.run(cmd, shell=True, text=True,
                      stdout=subprocess.PIPE, stderr=subprocess.PIPE)
print("# proc.returncode:", proc.returncode)
if proc.returncode == 0:
    print("# proc.stdout:", proc.stdout.rstrip('\n'))
else:
    print("# proc.stderr:", proc.stderr.rstrip('\n'))


・コマンドの終了後に終了ステータスと実行結果を値として取得する。

【サンプルコード-3】

#!/usr/bin/python

import subprocess

cmd = 'which xz'
print("# cmd:", cmd)
proc = subprocess.run(cmd, shell=True, text=True)
print("# proc.returncode:", proc.returncode)


・終了ステータスのみを値として取得する。
・コマンド実行時の出力の有無は、コマンドのリダイレクトの設定による。
 出力なしとする場合には、'cmd >/dev/null 2>&1' のように実行する。


(b) 終了ステータスのみが必要な場合は、subprocess.call() の使用も検討する。


【サンプルコード-4】

#!/usr/bin/python

import subprocess

cmd = 'which xz >/dev/null 2>&1'
print("# cmd:", cmd)
status = subprocess.call(cmd, shell=True)
print("# status:", status)


・終了ステータスを値として取得する。
・コマンド実行時の出力なし。
 コマンド実行時の出力の有無は、コマンドのリダイレクトの設定による。


[備考]


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udevへのストレージに関するルールの追加 [Linux]

/dev/sd[ab] が入れ替わることに関連して、デバイスへのパスを固定するための udev のルールを作成してみた。

1. 要件
指定したデバイスへのシンボリック・リンク(パス名を固定)を /dev に作成する。


対象とするデバイスは、下記の通りである。
また、ルールは /etc/udev/rules.d/60-persistent-strage.rules に設定する。

(1) 2 個のバードディスクの一方にインストールされている Windows のパーティション


・/dev/part-win-1
・/dev/part-win-2


(2) SATA1、STAT2 に接続されているハードディスク


・/dev/ata-disk-1
・/dev/ata-disk-2


2. 作成したルール


(1) Windows のパーティションへのシンポリック・リンクの作成


(a) /dev/sda[12] を使用の場合

# NTFS partitions
SUBSYSTEM=="block", ENV{ID_BUS}=="ata", ENV{ID_FS_TYPE}=="ntfs", \
SYMLINK+="part-win-%n"


(b) /dev/sda{1+x,2+x} を使用の場合

# NTFS partitions
SUBSYSTEM=="block", ENV{ID_BUS}=="ata", ENV{ID_FS_TYPE}=="ntfs", \
PROGRAM="/bin/sh -c 'echo $((%n-x))'", SYMLINK+="part-win-%c"


・実際には一行で設定する。
・%n: デバイスの番号
・%c: PROGRAM で指定したコマンドの標準出力


(2) SATA1、STAT2 に接続されているハードディスクへのシンボリック・リンクの作成

# pci-0000:00:1f.2-ata-1.0
SUBSYSTEM=="block", ENV{ID_BUS}=="ata", ENV{DEVTYPE}=="disk", \
ENV{ID_PATH}=="pci-0000:00:1f.2-ata-1.0", SYMLINK+="ata-disk-1"
# pci-0000_00_1f_2-ata-1.1
SUBSYSTEM=="block", ENV{ID_BUS}=="ata", ENV{DEVTYPE}=="disk", \
ENV{ID_PATH}=="pci-0000:00:1f.2-ata-1.1", SYMLINK+="ata-disk-2"


または

# pci-0000:00:1f.2-ata-1.0, pci-0000_00_1f_2-ata-1.1
SUBSYSTEM=="block", ENV{ID_BUS}=="ata", ENV{DEVTYPE}=="disk", \
ENV{ID_PATH}=="pci-0000:00:1f.2-ata-1.?", \
PROGRAM="/bin/sh -c \"echo $((`echo %E{ID_PATH} | sed 's/.*\.//'` +1))\"", \
SYMLINK+="ata-disk-%c"


・実際には一行で設定する。
・%E{ID_PATH}: ID_PATH の値
・同様のシンボリック・リンクが /dev/disk/by-path に存在する。
 /dev/disk/by-path/pci-0000:00:1f.2-ata-1.0
 /dev/disk/by-path/pci-0000:00:1f.2-ata-1.1


3. 備考


(1) ルールで指定できる項目の確認

% udevadm info --query=all --name=<dev-path>


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clamdscanの使用方法に関するメモ [Linux]

現在、clamdscan と clamscan を併用しているが、clamdscan の使用方法に関する資料が少ないように思われる(オプションで指定できる値の範囲等の説明がない)。
以下は、clamdscan を使いやすくすることを目的としたメモ(備忘録)である。
(clamdscan のバージョン: 0.103.6)

1. スキャンしたファイルの表示


(1) -i オプションを指定せず、-z オプションを指定

下記の情報が追加表示される。
・ウイルスが発見されなかったファイルのパス名
 ただし、表示の対象はコマンドラインで直接指定されたファイルのみである。


(補足)
-z を指定しないと表示されない。
 -z: ウイルスが発見された後もスキャンを継続
・-i を指定の場合には、上記の追加表示は実施されない。


2. 再帰的なスキャンが実施されることの確認


対象がディレクトリの場合には、再帰的にスキャンが実施される。
明確な説明がないため、テストの実行結果から判断した。

(1) 階層の深さの制限


・設定ファイルの MaxDirectoryRecursion で指定する。
・設定値に関する詳細な説明資料はない。


(a) -z オプションを指定しないと必要な情報が出力されない。

(b) 設定値に誤りがある場合、エラーメッセージが出力される。

ERROR: Incorrect argument format for option MaxDirectoryRecursion
ERROR: Can't parse clamd configuration file /tmp/clamd.conf
(終了ステータスは 2 となる。)


(c) 設定値を超える深さにファイルが存在する場合、ワーニングが出力される。

WARNING: Directory recursion limit reached
(終了ステータスは 2 となる。)


(d) 実行結果からの判断

・設定できる値は 0 以上である。
・n(>=1) の場合: 指定ディレクトリの n 階層下のディレクトリまでが対象
 指定ディレクトリ内の全ファイル(ディレクトリを含)が対象
 指定ディレクトリ内のサブディレクトリは、指定された階層までが対象
・0 の場合:
 無制限となっているように思われる。
 少なくとも、指定ディレクトリのみに限定するようにはならない。


(2) 再帰的なスキャンが実施されていることの証明


サブディレクトリ内のテスト用ウイルスを見つけている。
 (eicar.zip は、ウイルス検索のテストファイルである。)
サブディレクトリ内の除外パスを除外している。

# clamdscan -z --stdout /work
/work/backup: Excluded
/work/lost+found: Excluded
/work/linux/grub2/super_grub2_disk_hybrid_2.04s1.iso: Excluded
/work/test/cache: Excluded
/work/test/xxx.iso: Excluded
/work/test/x1/x2/eicar.zip: Win.Test.EICAR_HDB-1 FOUND

----------- SCAN SUMMARY -----------
Infected files: 1
Time: 3.750 sec (0 m 2 s)
...

3. 一時的に設定を変更しての実行


別の設定ファイルを使用することにより、対応可能である。

(例) -- 除外パスの追加
・元の設定ファイルをコピーし、別の設定ファイルを作成
・上記で作成した設定ファイルに、除外パス(ExcludePath) を追加
・clamdscan の --config-file オプションで上記で作成した設定ファイルを指定

(補足)
上記で --config-file を使用した clamdscan にのみ追加設定が適用される。
--config-file を使用しない clamdscan には元の設定が適用される。
(ExcludePath、MaxDirectoryRecursion について動作を確認)


4. 効果が不明のオプション


(1) -v オプション


'be verbose' とのみ説明されており、効果が不明である。
また、-v の指定の有無による実行結果の違いを見つけられない。


[追記]


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Windowsのパーティションのマウント・エラーへの対応 [Linux]

1. 発生事象


autofs で Windows の NTFS パーティションをマウントできないことがある。

・/etc/auto.misc の設定は、下記の通りである。

win_1  -fstype=ntfs,locale=ja_JP.eucJP,umask=022,ro  /dev/sda1
win_2  -fstype=ntfs,locale=ja_JP.eucJP,umask=022     /dev/sda2


(補足)
・Linux と Windows をマルチブートしている環境である。
・文字コードに unicode を使用する場合には、locale に ja_JP.UTF-8 を指定する。


2. 原因


原因は、/dev/sda と /dev/sdb のディスクが入れ替わることがあるためである。
・起動時に、OS がディスクを認識した順序で /dev/sda、/dev/sdb となる。
・この順序は SATA ケーブルの接続方法とは関係ないため、順序を固定できない。

(補足)
・発生頻度が低いため、これまで気付かなかった。
・LVM を使用している環境では、下記の理由により上記問題は発生しない。
 mdadm + LVM での RAID 1 構成のため、UUID が使用されている。


3. 対処方法


パーティションのラベルを使用したマウントを実施する。

(1) Windows 用パーティションへのラベルの設定


C/D ドライブ用パーティションに win_1/2 を設定する。

# ntfslabel /dev/sda1 win_1
# ntfslabel /dev/sda2 win_2


(2) /etc/auto.misc の編集

win_1  -fstype=ntfs,locale=ja_JP.eucJP,umask=022,ro  :LABEL=win_1
win_2  -fstype=ntfs,locale=ja_JP.eucJP,umask=022     :LABEL=win_2


(補足)
UUID を使用したマウントも可能である。
(デバイスの UUID は、`lsblk -f` で確認できる。)



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Gmailのアプリ・パスワードの使用 [misc]

2022-05-30 の Gmail のセキュリティー強化で、POP/SMTP でのログインができなくなった。
・[安全性の低いアプリの許可] を有効化できなくなったためである。
・2 段階認証を無効にしている。

また、アプリ・パスワードを使用すると、上記の問題を解決できるとの情報が得られた。
・アプリ・パスワードを使用するには、2 段階認証を有効にする必要がある。
・アプリ・パスワードの使用により、2 段階認証をバイパスできる。
・アプリ・パスワードは、Web ブラウザでのログインには使用できない。

よって、アプリ・パスワードを使用するように設定の変更を行った。
手順は、以下の通りである。

1. アプリ・パスワードの生成


(1) SMS の着信の許可


・設定の変更に必要な確認コードを受信するためである。
・確認コードは、050-5840-1910 から送信される。


(2) Web ブラウザでの Gmail へのログイン

(3) 個人情報への電話番号の登録


電話番号の登録を削除しているため、電話番号を再度登録する。

(a) 設定画面の表示


・右上のアイコンから [Google アカウントを管理] を選択
・上部のメニューから [個人情報] を選択
・[連絡先情報] の欄で [電話] を選択


(b) 電話番号の登録


・電話番号を入力
・確認コードを入手
 'G-xxxxxx' の 'G-' を除く部分が確認コードである。
・確認コードを入力し、電話番号を登録


(4) 2 段階認証の有効化


(a) 設定画面の表示


・右上のアイコンから [Google アカウントを管理] を選択
・上部のメニューから [セキュリティ] を選択
・[2 段階認証プロセス] を選択


(b) 2 段階認証の有効化

・コードの取得方法として、[テキスト・メッセージ] を選択
 (電話番号は、国番号の直後の '0' が削除されて表示される。)
・確認コードを入手
・確認コードを入力し、変更を実施


(c) バックアップ・コードの入手

・下方の [バックアップ コード] を選択
・[バックアップ コードを入手しましょう] を選択
・表示されたバックアップ・コードを保存


(5) アプリ・パスワードの生成


(a) 設定画面の表示


・右上のアイコンから [Google アカウントを管理] を選択
・上部のメニューから [セキュリティ] を選択
・[アプリ パスワード] を選択


(b) アプリ・パスワードの生成

・アプリとデバイスを指定
 (例) アプリ=メール、デバイス=その他(パソコン)
・[生成] を選択
・表示されたアプリ・パスワードを保存
・[完了] を選択


(6) 後処理


上記で許可した SMS の着信を取り消すことも可能である。


2. アプリ・パスワードの使用
POP/SMTP でのログイン時に、パスワードの代わりにアプリ・パスワードを使用する。

[備考]


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Google検索の不要なポップアップの削除 [misc]

最近、Google 検索において不要なポップアップ・ウィンドウが表示されるようになった。
最初は手動で対応していたが、面倒に感じるようになったので、ポップアップ・ウィンドウを消去する対応を行った。
詳細は、以下の通りである。

1. 発生事象


Google 検索において、不要なポップアップ・ウィンドウが表示される。

(1) Google へのログインを促す(確認する)もの
(2) ゴールデンウィークの予定を確認するもの

(補足)
ページの再読み込みを実行すると、ポップアップ・ウィンドウは消える。


2. 対処方法


uBlock Origin に下記の設定を追加する。

!! block popup window on google search
||ogs.google.co.jp/widget/callout    … 発生事象 (1) への対応
www.google.co.jp##mobile-promo    … 発生事象 (2) への対応


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clamav-daemon.serviceの停止処理に想定外の時間を要することへの対応 [Debian]

[ソフトウェアのバージョン]
・clamav-daemon 0.103.3+dfsg-0+deb11u1 (on Debian 11)

1. 発生事象


clamav-daemon.service の停止処理に想定外の時間を要する。

・shutdown 時に、度々発生する。
・90 秒(systemd のタイムアウトのデフォルト値) の待ち時間が発生する。
・clamdscan が実行中か否かに関係なく発生する。

(補足)
・Debian 10 (clamav-daemon 0.103.3+dfsg-0+deb10u1) でも同様の問題が発生する。
・CentOS 7 (clamd-0.103.3-5.el7.x86_64) では発生しない。


2. 対処方法


clamav-daemon.service の停止時のタイムアウト時間を短縮する。
このため、/lib/systemd/system/clamav-daemon.service を編集する。

# diff clamav-daemon.service clamav-daemon.service.org
14d13
< TimeoutStopSec=30


・[Service] 欄の TimeoutStopSec の設定値を変更する。
・停止処理でのタイムアウトまでの時間が変更される。



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Windows 10の更新プログラムの構成に失敗することへの対応 [Windows]

[対象とする環境]
・Linux と Windows のマルチブートを行っている。
・Linux の GRUB から Windows 10 (20H2) を起動している。
 MBR に インストールした GRUB からチェインロードを行っている。
・普段は、Windows 10 の Windows Update を無効化している。
 Windows Update Blocker をいうソフトを使用し、有効/無効を選択している。
・必要時に応じて、Windows Update を有効化し、更新プログラムを適用している。

1. 発生事象


Windows 10 20H2 への KB5005565 の適用で、更新プログラムの構成に失敗する。

[エラー・メッセージ]
更新プログラムの構成に失敗しました


・トラブルシューティング・ツールを実行しても、状況は変わらない。
・クリーン・ブート後に Windows Update を実行しても、状況は変わらない。


2. 対処方法


一時的に、MBR に Windows のブートローダーをインストールすることで改善される。

(1) Windows のブートローダーのインストール


今回は、手近にあった Windows 7 のインストール・ディスクを使用した。

(a) Windows 7 のインストール・ディスクでブートする。

(b) [Windows のインストール] で [次へ] を選択する。

(c) [コンピューターを修復する] を選択する。

(d) [システム回復オプション] 画面で、[次へ] を選択する。


・[Windows の起動に伴う問題の回復用の回復ツールを使用...] の方を選択
・[次へ] を選択
・[コマンド・プロンプト] を選択し、下記のコマンドを実行する。

X:\Sources> diskpart
DISKPART> list disk
DISKPART> select disk 0
DISKPART> list part
DISKPART> select part 1
DISKPART> active
DISKPART> exit

bootrec /fixmbr
exit


(e) ブート用 DVD を取り出し、リブートする。


(2) Windows Update の実行


更新プログラムの構成に失敗しなくなる。


(3) GRUB の再インストール


・GRUB shell 等から Linux を起動する。
・MBR へ GRUB をインストールする。


3. 備考


Windows 10 21H1 への更新についても、同様と思われる。
・更新アシスタントで Windows 10 21H1 への更新を行ったところ、エラーが発生した。
 対象とする環境かどうかの判断ができない旨のメッセージが表示された。
・上記の対応後に実施すると、特に問題は発生しなかった。
 Windows のブートローダーがイストールされている状態で実施したためと思われる。
また、Windows 7 から Windows 10 (20H2) へのアップグレードでも同様と思われる。
・当初、対象とする環境かどうかの判断ができない旨のメッセージが表示された。
・Windows 10 の評価版のインストールおよび削除後に、再実行すると正常終了した。
 cf. https://dan-project.blog.ss-blog.jp/2021-05-29-1



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