GmailのPOP受信/SMTP送信 [misc]
詳細は、以下の通りである。
1. 共通の設定
(1) Gmail での設定
(a) セキュリティの設定画面の表示
・Gmail にログイン
・右上のアイコンをクリックし、[Google アカウントを管理] を選択
・一覧から [セキュリティ] を選択
(b) [2 段階認証プロセス] を無効化
無効化後は、パスワードの入力のみでの認証となる。
(c) [安全性の低いアプリのアクセス] を有効化
有効化後は、Google 以外のアプリからのアクセスが可能となる。
尚、アクセスがブロックされた場合には、その旨のメールを受信する。
2. POP 受信の設定
(1) Gmail での設定
(a) POP の設定画面の表示
・Gmail にログイン
・上部の歯車アイコンをクリック
・[すべての設定を表示] を選択
・[メール転送と POP/IMAP] の設定を選択
・[POP ダウンロード] を選択
(b) POP の有効化
[すべてのメールで POP を有効にする] を選択
(c) POP でダウンロードしたメールの処理
(例)
[Gmail のメールを削除する] を選択
(2) メールクライアントでの設定
・POP サーバー: pop.gmail.com ・ポート: 995(POP-3 over SSL) ・認証: 有 ユーザー名には Gmail のメールアドレスを設定
3. SMTP 送信の設定
(1) メールクライアントでの設定
・SMTP サーバー: smtp.gmail.com ・ポート: 587(STARTTLS) または 465(SSL) ・認証: 有 ユーザー名には Gmail のメールアドレスを設定 ・認証方式: PLAIN または LOGIN (CRAM-MD5 には未対応)
Gmailのフィルタでの条件指定(論理和/論理積/否定の使用) [misc]
今回、どうしても使用する必要があり、久しぶりに本格的に使用した。
ここで問題となったのが、フィルタの条件を指定する際の仕様が不明確な点である。
・各入力欄での論理和/論理積/否定の指定方法
・フィルタの一覧表示での {...} と (...) の違い
取り敢えず、説明がつくようになったため、備忘録としてまとめてみた。
詳細は、以下の通りである。
1. フィルタの条件の指定
(1) 特定の入力欄での指定
(a) [含まない] 以外の入力欄の場合
複数の条件を半角スペースで接続した場合には、論理積と解釈される。
AND で接続した場合と同じである。
作成される条件: (条件1 条件2) または (条件1 AND 条件2)
また、論理和としたい場合には、OR で接続する。
作成される条件: (条件1 OR 条件2)
(b) [含まない] の入力欄の場合
複数の条件を半角スペースで接続した場合には、論理和と解釈される。
OR で接続した場合と同じである。
さらに、この論理和を否定する条件指定となる。
(個々の条件の否定を AND で接続するとも言える。)
作成される条件: !{条件1 条件2} または !{条件1 OR 条件2}
また、論理積としたい場合には、AND で接続する。
この論理積を否定する条件指定となる。
(個々の条件の否定を OR で接続するとも言える。)
作成される条件: !{条件1 AND 条件2}
(2) 複数の入力欄での指定
各入力欄で指定した条件が AND で接続される。
(3) [含まない] 以外の入力欄での否定条件の指定
下記のような指定が可能である。
-(条件) (例) "From に @xxx.com を含まない" という条件の指定 ・[From] 欄での指定 -(@xxx.com) ・[含む] 欄での指定 -(from:@xxx.com)
また、論理和、論理積を否定する場合は、下記のように指定する。
-{条件1 条件2}、-{条件1 OR 条件2}、-{条件1 AND 条件2} -(条件1 条件2)、-(条件1 OR 条件2)、-(条件1 AND 条件2)
(4) [含む]、[含まない] の入力欄での検索対象の指定
・検索対象の指定がない場合、メール本文を含むすべてが検索対象となる。
・ヘッダー項目の指定がある場合、指定したヘッダー項目のみが検索対象となる。
(From 等の専用の入力欄での指定と同様である。)
・その他にも、ラベル(label:) やカテゴリ(category:) 等での指定が可能である。
(例) aaa@xxx.com ← メール本文を含むすべてが検索対象となる cc:aaa@xxx.com ← Cc のみが検索対象となる
2. フィルタの一覧表示
フィルタの一覧表示での () と {} の違いは、下記の通りと思われる。
・() の場合には、AND/OR の指定がなければ AND で接続される。 ・{} の場合には、AND/OR の指定がなければ OR で接続される。 ・いずれの場合も、AND/OR の指定があれば、指定された演算子で接続される。
3. フィルタの適用順序の変更
フィルタは、一覧の上から順に適用される。
また、フィルタの順序を変更する機能は、現在提供されていない。
このため、フィルタのエクスポート/インポートを使用して対応する。
実施手順は、下記の通りである。
・すべてのフィルタを選択し、エクスポートする。
・エクスポートしたファイル(XML ファイル) を編集し、順序を変更する。
(<entry>〜</entry> の単位で移動する。)
・既存のフィルタを削除する。
・編集後の XML ファイルを使用し、インポートする。
・インポートした内容でフィルタを作成する。