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Firefoxのファイル入出力の候補に意図しないマウントポイントが表示されることへの対応 [Linux]

以前、Firefox のファイル入出力の候補に意図しないマウントポイントが表示されるため、表示されないように対応を行った。しかし、システムのバージョンアップにより、再発するようになってしまった。
以下は、この発生事象について備忘録としてまとめたものである。

[関係するソフトウェア]
・OS: CentOS 6/7、Debian 8/9
・Firefox 45.9.0 ESR、Firefox 52.4.0 ESR
・gvfs (CentOS の場合: gvfs、Debian の場合: gvfs-daemons)

1. 発生事象


ファイル入出力の候補にに意図しないマウントポイントが表示される。

・候補が多数表示されるため、見づらい。
・ファイルを開く時の候補に表示される。
・名前を付けてページを保存する時の候補に表示される。
・ブックマークのインポート/エクスポート時の候補に表示される。


2. 対処方法

2-1. gvfs 1.30 より前のバージョンの場合


CentOS 6、CentOS 7.3 まで、Debian 8 が該当する。

また、下記の条件により、状況が異なる。
・/usr/share/gvfs/remote-volume-monitors/udisks2.monitor の有無
 (ただし、CentOS 6 の場合では gdu.monitor)


(1) udisks2.monitor 有の場合 (初期状態)


上記のマウントポイントが表示される。


(2) udisks2.monitor 無の場合 (udisks2.monitor.org へのリネーム)


上記のマウントポイントが表示されない。


2-2. gvfs 1.30 以降の場合


CentOS 7.4 以降、Debian 9 が該当する。

また、下記の条件により、状況が異なる。
・Firefox のバージョン
・/usr/share/gvfs/remote-volume-monitors/udisks2.monitor の有無


(1) Firefox 45.9.0 ESR 場合


(a) udisks2.monitor 有の場合 (初期状態)


・/etc/auto.misc で定義されているマウントポイントが表示される。


(b) udisks2.monitor 無の場合 (udisks2.monitor.org へのリネーム)


・/etc/fstab で定義されているマウントポイントが表示される。


(2) Firefox 52.4.0 ESR の場合


(a) udisks2.monitor 有の場合 (初期状態)


・/etc/auto.misc で定義されているマウントポイントが表示される。
・[他の場所] という項目でまとめられるため、見づらくはない。


(b) udisks2.monitor 無の場合 (udisks2.monitor.org へのリネーム)


・/etc/fstab で定義されているマウントポイントが表示される。



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