debian 8のautofsの不具合への対応 [Debian]
詳細は、以下の通りである。
1. 発生事象
autofs での NTFS のマウント時にオプション指定ができない。
・NTFS のマウントには、ntfs-3g (1:2014.2.15AR.2-1+deb8u2) を使用している。
・fstype 以外のオプションを指定するとマウントポイントが認識されない。
・fstype 以外のオプションを指定しない場合には問題ない。
・mount コマンドでのオプション指定では問題なくマウントできる。
(補足)
http://dan-project.blog.so-net.ne.jp/2015-06-30
2. 原因
ntfs-3g において、-s オプションが未サポートとなっているためである。
・automount が ntfs-3g を -s オプション指定で実行する。
・-s オプションが指定されているため、ntfs-3g がエラーとなる。
・ntfs-3g がエラーとなるため、mount が実施されない。
(補足)
下記の手順により、確認できる。
・/etc/default/autofs の OPTIONS に -d を追加する。
・autofs を再起動する。
・autofs によるマウントを実行する。
・/var/log/syslog を参照する。
3. 対処方法
ntfs-3g に -s オプションを渡さないようにするため、下記の手順を実施する。
(1) 既存の ntfs-3g の保存
# cd /bin # mv ntfs-3g ntfs-3g.org
(2) ntfs-3g の作成
/bin/ntfs-3g として、下記のシェルスクリプトを作成する。
#!/bin/sh # patch for ntfs-3g(1:2014.2.15AR.2-1+deb8u2) /bin/ntfs-3g.org `echo $* | sed 's/ -s//'`
4. 備考
(1) 参考情報
https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/autofs/+bug/1448678
(2) ntfs-3g を Debian 7 のパッケージにバージョンダウンしても改善しない。
ntfs-3g_2012.1.15AR.5-2.1+deb7u2_i386.deb
(dpkg -i ntfs-3g_2012.1.15AR.5-2.1+deb7u2_i386.deb でインストール)
(補足)
Debian 7 では問題は発生しない。
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