openSUSE 12.1へのアップデート [openSUSE]
詳細は、下記の通りである。
1. アップデート
openSUSE 11.x の live upgrade と同様の手順で、アップデートが可能である。
(1000 個余りのパッケージが更新された。)
2. アップデート後の不具合
(1) ブート直後のコンソールに getty のプロンプトが表示されない。
【発生事象】
エンター・キーを押下しないと getty のプロンプトが表示されない。
【対処方法】
現時点では不明である。
(2) /etc/init.d/after.local が実行されない。
【発生事象】
ブート時に /etc/init.d/after.local が実行されない。
【対処方法】
/etc/init.d/boot.local を使用する。
(ネット上には、systemd に after-local.service を登録する方法が公開されているが、上記の方法で十分対応可能と思われる。)
(3) ブート時に /tmp ディレクトリ内のファイルが削除されない。
【発生事象】
/etc/sysconfig/cron の CLEAR_TMP_DIRS_AT_BOOTUP="yes" が有効にならない。
【対処方法】
取り敢えずの対応として、下記の設定を /etc/init.d/boot.local に追加する。
find /tmp -mindepth 1 ! -name .\*-unix -exec rm -fr {} \;
(4) /dev/mixer が存在しない。
【発生事象】
/dev/mixer が存在しないため、OSS のミキサーを使用できない。
【対処方法】
/etc/init.d/boot.local に下記の設定を追加する。
modprobe snd_mixer_oss modprobe snd_seq_oss
(5) ブート時にソフトウェア raid が異常な状態となることがある。
【発生事象】
ブート時に一部の md が inactive、または md を構成するパーティションの一部が使用できない状態となってしまうことがある。
・md.service が failed となる。
・上記の md は、システムの起動には関係ないパーティションを使用している。
【対処方法】
現時点では不明である。
3. 備考
(1) 上記の不具合は、いずれも systemd に関係する。
(2) openSUSE 12.x の内容の充実、および systemd 関連の情報の充実を待とうと思う。
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