openSUSE 12.1へのアップデート(2) [openSUSE]
(1) ブート直後のコンソールに getty のプロンプトが表示されない件への対応
【対処方法】
/etc/init.d/boot.local の最後に下記の設定を追加する。
# patch for getty@tty1.service (on openSUSE 12.1) sleep 5
(2) ブート時にソフトウェア raid が異常な状態となることへの対応
【対処方法】
/etc/init.d/boot.local に下記の設定を追加する。
# patch for md.service (on openSUSE 12.1) mdadm -S -s mdadm -A -s または mdadm -S -s <device_path> mdadm -A -s <device_path>
(3) ブート時に /tmp ディレクトリ内のファイルが削除されないことへの対応
【対処方法】
/etc/tmpfiles.d/clear-tmp.conf を作成し、下記の設定を行う。
D /tmp 1777 root root 1s
2. 新たな不具合への対応
(1) /var/log/boot.msg が更新されない。
【発生事象】
ブート時に /var/log/boot.msg が更新されない。
【対処方法】
klog.service の自動起動を有効化した後、リブートする。
# systemctl enable klog.service # shutdown -r now
(2) gnome-3.2 が使いづらい。
普段は fvwm2 を使用しているが、gnome-3.2 を試したところ、(gnome-2 と比較して)非常に使いづらいと感じられた。また、下記の対応により、少し使いやすくなった。
・強制フォールバックモードを選択し、GNOME-2 と同様の I/F に変更。
・パネルへの引き出しの追加ができないため、メインメニューへの項目の追加で対応。
3. 追記
3-1. ブート時に /tmp ディレクトリ内のファイルが削除されないことへの対応
tmpfiles.d の設定において、同じファイルを対象とする設定を異なる conf ファイルに指定すると、下記のようなメッセージが /var/log/messages に出力される。
(優先順位が最も高い conf ファイルの設定のみが採用されると思われる。)
systemd-tmpfiles[926]: Two or more conflicting lines for /tmp configured, \ ignoring.
また、今回の目的の達成には、Age を 1s とすることは必須ではない。
よって、上記の 1. の (3) は、下記のように訂正する。
(1) /etc/tmpfiles.d/tmp.conf の作成
# cd /etc/tmpfiles.d # cp -p /usr/lib/tmpfiles.d/tmp.conf .
(2) /etc/tmpfiles.d/tmp.conf の変更
(変更後) D /tmp 1777 root root 10d (変更前) d /tmp 1777 root root 10d
(3) リブート
3-2. ブート時にソフトウェア raid が異常な状態となることへの対応
上記の 1. の (2) により md が inactive となることはなくなったが、その他については稀に発生してしまう。
なお、上記の事象が発生した時には、下記のようなメッセージが出力される。
boot.md[390]: mdadm: failed to add /dev/sdb8 to /dev/md1: Device or resource busy
また、同様なディスク環境の openSUSE 11.4 ではまったく発生しない。
このため、上記の方法での対応を止め、mdadm を openSUSE 11.4 のものにバージョンダウンすることにした。
(busy 状態となる原因は特定できていなが、数度リブートしても正常な状態にある。)
# rpm --oldpackage -Uvh mdadm-3.1.4-13.19.1.i586.rpm
3-3. openSUSE 12.1への移行
使用できる目処がついたため、openSUSE 12.1に移行することにした。
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