KVM上のVMへのP2V [CentOS]
実施した手順は、以下の通りである。
## OS のバージョン
・KVM ホスト: CentOS 7.2
・ゲスト OS: CentOS 6.7
## 方針
可能な限り、OS の提供する機能を使用する。
1. 準備
VM 上にコピーする OS のインストールメディアを用意する。
・rescue モードの command shell を使用するだけなので、minimail.iso で充分である。
・メジャーバージョンが一致すれは問題ないと思われる。
2. 物理サーバーのバックアップの取得
(1) パーティション毎のパックアップ
(例) # dump -0 -f - /dev/sda1 | gzip > root.dmp.gz # dump -0 -f - /dev/sda2 | gzip > home.dmp.gz
(2) KVM ホスト上へのバックアップデータのコピー
上記で取得したバックアップデータを KVM ホスト上へコピーする。
3. VM の作成
(1) VM の作成
・ディスクのサイズは、物理サーバーでの設定と同等にする。
・インストールメディアとして、上記で準備したファイルを指定する。
(2) Rescue モードの command shell の起動
(a) [Rescue installed system] の選択
(b) 言語、キーボードタイプの選択
・[Choose a Language] で [English] または [Japanese] を選択する。
・[Keyboard Type] で [jp106] を選択する。
(c) Network I/F の設定
・[Setup Networking] で [Yes] を選択する。
・IP address、Gateway、Name server に適当な設定を行う。
(d) command shell の起動
・[Rescue] で [Skip] を選択する。
・[shell] を選択した状態で、[Ok] を選択する。
4. command shell でのバックアップデータのリストア
(1) パーティションの作成
・fdisk が使用可能である。
・cfdisk を使用する場合には、KVM ホスト経由でコピーする。
(scp、rcp、ftp が使用可能)
・作成したパーティションには、ファイルシステムを作成する。
(mke2fs を使用)
(2) バックアップデータのリストア
(例) # mkdir /tmp/root # mount -t ext3 /dev/sda1 /tmp/root # cd /tmp/root # ssh <kvm_host> gzip -dc /work/root.dmp.gz | restore -rf - # rm restoresymtable # umount /tmp/root (/home についても同様)
(3) デバイスパスの変更
デバイスパスが変わる場合には、下記ファイルの設定を対応させる。
・/etc/fstab
・/boot/grub/grub.conf
(4) GRUB のインストール
(例) # grub grub> root (hd0,0) grub> setup (hd0) grub> quit
(5) command shell の終了
# exit その後、[reboot] を選択した状態で、[Ok] を選択する。
5. ゲスト OS での設定
・IP アドレス、ホスト名の変更
・swap の設定
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