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USB フラッシュ・メモリを使いやすくする [Linux]

Linux で USB フラッシュ・メモリを使用する場合の手順は、概ね下記の通りである。
 ・フラッシュ・メモリの USB ポートへの挿入(システム・ログにデバイス情報が出力される)
 ・mount の実行(デバイス・パスは、上記の情報から取得する)
 ・フラッシュ・メモリへのアクセス(read/write)
 ・umount の実行
 ・フラッシュ・メモリの取り外し

このままでは少々入力が多いので、autofs と sudo を使用し、入力の手間を少なくする。
設定および使用方法は、下記の通りである。

1. 設定方法
1-1. パッケージのインストール

 autofs、sudo をインストールする(どちらもパッケージとして提供されている)。

1-2. autofs の設定(設定例)

 (1) /etc/auto.master
/misc    /etc/auto.misc --timeout=60

 (2) /etc/auto.misc
usbfm    -fstype=vfat,umask=002 :/dev/sda

1-3. autofs の起動
# /etc/init.d/autofs start

1-4. autofs の自動起動の設定

 下記の手順は、CentOS 等の RedHat 系 Linux、および openSUSE の場合である。
 Debian GNU/Linux の場合には、chkconfig の替わりに sysv-rc-conf を使用する。

 (1) 初期状態の確認
# chkconfig --list | grep autofs
autofs    0:off  1:off  2:off  3:off  4:off  5:off  6:off

 (2) 設定の変更(初期状態が off の場合のみ実施)
# chkconfig autofs on
# chkconfig --list | grep autofs
autofs    0:off  1:off  2:on  3:on  4:on  5:on  6:off

1-5. sudo の設定(設定例)

 (1) /etc/sudoers
ALL ALL=NOPASSWD: /usr/bin/killall -USR1 automount

1-6. alias の設定

 (1) sh 系の場合(~/.bashrc等に設定)
alias aumount='sudo /usr/bin/killall -USR1 automount'

 (2) csh 系の場合(~/.cshrc等に設定)
alias aumount 'sudo /usr/bin/killall -USR1 automount'

2. 使用方法

 (1) mount の場合

   フラッシュ・メモリを USB ポートへ挿入後、下記のコマンドを実行する。
   (フラッシュ・メモリが /misc/usbfm にマウントされる。)
% cd /misc/usbfm

 (2) umount の場合

   下記のコマンドの実行後、フラッシュ・メモリを USB ポートから取り外す。
% cd /tmp; aumount

3. 追記


Windows 上で作成された日本語のファイル名を扱う場合には、マウントオプションに iocharset を追加する。
(例) Linux で EUC を使用する場合

usbfm    -fstype=vfat,iocharset=euc-jp,umask=002 :/dev/sda


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