Emacs 22 on CentOS 5.4 (ソースからのインストール)

CentOS 5.4 には Emacs 22 のパッケージが存在しない。他のディストリビューションのパッケージを流用する事も可能かも知れないが、できるだけ余分なファイル(依存関係のあるパッケージ等)をインストールしたくないため、ソースからインストールすることにした。
実施手順は、以下の通りである。

1. emacs-common-21 のパッケージのインストール

emacs-21 のパッケージがインストールされていない場合には、/usr/share/emacs/site-lisp を流用するために、下記のパッケージをインストールする。
(emacs-21 のパッケージがインストール済の場合には、何もしなくてよい。)

# rpm -ivh emacs-common-21.4-20.el5.i386.rpm

2. emacs-22 のソースの入手

　http://ftp.gnu.org/gnu/emacs/emacs-22.2.tar.gz

3. emacs-22 のインストール

% tar zxvf emacs-22.2.tar.gz
% cd emacs-22.2
% ./configure
% make
% su -　　　　　　　　　　　　　　　… (注1)
# chown -R :root *　　　　　　　　　… (注2)
# make install | tee install.log　　… (注3)

(注1) 一部のファイルの所有者が root 以外となってしまう事への対応
(注2) 一部のファイルの所有者グループが root 以外となってしまう事への対応
(注3) /usr/local 以下にインストールされる。

4. emacs-22 のインストール後の設定

# cd /usr/local/share/emacs
# mv site-lisp site-list.org
# ln -s /usr/share/emacs/site-lisp .

# cd /usr/local/share/info
# gzip *

# /usr/local/share/man/man1
# gzip *

5. ~/.emacs への設定の追加

　anthy-el を使用する場合には、下記の設定を追加する。

(when (>= emacs-major-version 22)
  (setq anthy-accept-timeout 1))

6. emacs-22 の実行

% /usr/local/bin/emacs

7. 備考

　アン・インストールは、install.log を参照し、該当するファイルの削除で対応する。
　インストール後に変更がなければ、削除するファイルは、下記の通りである。

　(1) /usr/local/share/emacs

　(2) /usr/local/share/info/*

　(3) /usr/local/share/man/man1/ 内の下記ファイル

　　　・emacs.1.gz
　　　・emacsclient.1.gz
　　　・etags.1.gz
　　　・ctags.1.gz

　(4) /usr/local/libexec/emacs

　(5) /usr/local/var

　(6) /usr/local/bin/ 内の下記ファイル

　　　・etags
　　　・ctags
　　　・emacsclient
　　　・b2m
　　　・ebrowse
　　　・emacs-22.2
　　　・emacs