Debian 11のカーネルのバージョンアップ [Debian]
Debian 10.10 からアップグレードを行った Debian 11.0 において、カーネルのバージョンアップを行った。
(3.16.0-4-686-pae → 5.10.0-8-686-pae)
1. 実施した理由
2. 得られた効果
3. 実施手順
(3.16.0-4-686-pae → 5.10.0-8-686-pae)
1. 実施した理由
カーネルのバージョンが Debian 10.10 と同じことに気付き、確認してみると、カーネルのバージョンアップが行われていなかった。
更新パッケージの適用を定期的に行っているが、何故かカーネルは古いバージョンのままであった。
・Debian 10.10 において、このような状況であった。
・以前は、カーネルのバージョンアップも問題なくできていた。
2. 得られた効果
今回のカーネルのバージョンアップにより、下記の問題が解決できた。
・iptables 1.8.7-1 の起動エラー … (注1)
・apache2 2.4.48 の起動エラー … (注1)
・e2scrub_reap.service (e2fsprogs 1.46.2-2) の起動エラー … (注2)
(注1)
cf. https://dan-project.blog.ss-blog.jp/2021-09-08
(注2)
cf. https://dan-project.blog.ss-blog.jp/2021-09-10
3. 実施手順
今回実施した手順は、以下の通りである。
(1) カーネルのバージョンアップ
[パッケージの更新] # apt-get install linux-image-5.10.0-8-686-pae-unsigned [システムの再起動] # shutdown -r now
(2) apahce のバージョンアップ
# apt-get install libapr1 libaprutil1 libaprutil1-dbd-sqlite3 libaprutil1-ldap # apt-get install apache2 apache2-bin apache2-data apache2-utils
(3) iptables のバージョンアップ
# apt-get install iptables libiptc0 libxtables12
(4) 古いカーネル、不要なパッケージの削除
# dpkg --purge linux-image-3.16.0-4-686-pae # apt-get clean # apt-get autoclean # apt-get autoremove
(5) apparmor の無効化
[サービスの停止] # systemctl stop apparmor # systemctl disable apparmor [システムの再起動] # shutdown -r now [パッケージの削除] … パッケージを削除する場合 # dpkg --purge apparmor