KVMのlibvirtの更新後にドメインが起動できないことへの対応 [CentOS]
KVM の libvirt の更新後、共有ディスクを使用するドメインが起動できなくなった。
(CentOS 7.4 から 7.5 への更新後に発生)
cf. https://dan-project.blog.ss-blog.jp/2018-05-20
2. 原因
libvirt で共有できるディスクの仕様が変更されたためである。
・qcow2 フォーマットのディスク・イメージを共有できなくなった。
(cf. Red Hat Bugzilla - Bug 1511480)
3. 対処方法
下記の手順を実施する。
3-1. 新しい仕様に対応できる場合
(1) 共有ディスクのフォーマットを qcow2 から raw(sparse) に変更する。
/var/lib/libvirt/images/ 内の当該イメージのフォーマットを変更する。
# qemu-img convert -O raw <disk-name>.qcow2 <disk-name>.raw
(2) 当該ドメインの共有ディスクの定義で qcom2 から raw に変更する。
/etc/libvirt/qemu/<domain-name>.xml を編集する。
・driver name の type を 'qcow2' から 'raw' に変更
・surce file を '<disk-name>.qcow2' から '<disk-name>.raw' に変更
(3) システムを再起動する。
上記の変更を有効にするためである。
3-2. 新しい仕様に対応できない場合
該当するパッケージを CentOS 7.4 のパッケージにバージョン・ダウンする。
cf. https://dan-project.blog.ss-blog.jp/2018-05-20