Firefox 52.xのファイル選択でディレクトリが先に表示されないことへの対応 [Linux]
詳細は、以下の通りである。
1. 発生事象
Firefox 52.xのファイル選択でディレクトリが先に表示されない。
(ファイル、ディレクトリの区別なく、名前でソートされる。)
・Firefox 52.2.1 ESR でメニューからファイルを開く際に上記の事象が発生する。
・Firefox 52.2.1 ESR のブックマークの Import/Export で上記の事象が発生する。
・Firefox 45.9.0 ESR では発生しない。
2. 対処方法
(1) dconf エディターの起動
下記のいずれかの手順を実施する。
(a) コマンドの実行
/usr/bin/dconf-editor
(b) デスクトップ環境のメニューからの起動
GNOME の場合:
[アプリケーション] -> [システムツール] -> [dconf エディター]
(2) file-chooser の設定の変更
[パス] /org/gtk/settings/file-chooser/sort-directories-first [設定値] True (初期値: False)
Firefox + uim環境で日本語入力の開始/終了ができないことがある [Debian]
以下は、この事象への対応についてまとめたものである。
[ソフトウェアのバージョン]
uim-anthy 1:1.8.6-8
uim-common 1:1.8.6-8
uim-gtk2.0 1:1.8.6-8
uim-utils 1:1.8.6-8
uim-xim 1:1.8.6-8
1. 発生事象
Firefox + uim 環境で日本語入力の開始/終了ができないことがある。
・Google 検索の入力画面で度々発生する。
・他のソフト、他の画面では問題なく使用できる。
2. 対処方法
下記の手順を実施する。
(1) 環境変数 GTK_IM_MODULE の設定値変更
(変更前) export GTK_IM_MODULE=uim (変更後) export GTK_IM_MODULE=xim
3. 備考
(1) 上記事象が改善されない場合の対応方法
(a) 変換待ちとなっている場合には、キャンセルを行う。
・変換待ちとなっていないかの確認
Space キーを押下し、変換候補が表示されないかを確認する。
変換候補が表示された場合、変換待ち状態である。
・変換待ち状態の場合には、この状態を解除する。
ESC キー、または Control-G を押下する。
(ほとんどの場合は、これだけで改善できる。)
(b) 上記の手順で改善しない場合には、当該タブを閉じる。
・当該タブでアクセスしている URL をメモする。
・当該タブをを閉じた後に新しいタブを開く。
・新しいタブで、メモした URL にアクセスする。
(2) Debian 8 に限定される問題ではないと思われる。
Firefox と uim の組み合わせで発生する問題のように思われる。
PulseAudioの想定外の動作への対応 [Linux]
しかし、Firefox 52.x での音声出力のために PulseAudio を使用するように変更した。
(X の起動時に 'pulseaudio --start' を実行する。)
以下は、ALSA から PulseAudio に移行した際に発生した想定外の動作とその対応についてまとめたものである。
1. PulseAudio の起動により HeadPhone への出力が mute される。
(1) 発生事象
PulsuAudio の起動後にヘッドホンへの出力がミュートされる。
・CentOS 7、Debian 9 で発生する。
pulseaudio-6.0-9.el7_3.x86_64 on CentOS 7
pulseaudio 10.0-1 on Debian 9
・Debian 8 では発生しない。
pulseaudio 5.0-13
(2) 対象方法
PulsuAudio の起動後に下記のコマンドを実行する。
(HeadPhone への出力を unmute する。)
% amixer -q [-c 0] sset Headphone unmute
2. PulseAudio 使用時に ALSA 用ミキサーで mute とすると指定外の出力も mute される。
(1) 発生事象
(a) Master/Headphone を mute すると、下記の出力が mute される。
・Master
・Headphone
・PCM
・Front
・Surround
・Center
・LFE
(b) unmute すると、指定した出力のみが unmute される。
mute 状態が残るため、音声出力が得られない状態のままとなる。
(2) 対象方法
(a) ALSA 用のミキサーでは、mute を行わない。
mute は使用せず、Master の volume off を代用する。
(b) ALSA 用のミキサーで mute を行った場合には、下記のコマンドで unmute する。
% amixer -q [-c 0] [-D pulse] sset Master unmute または % pactl set-sink-mute 0 0