KVM環境でのコピー・ペースト [Linux]
使用目的は、サーバー機能のテストのためである。
このため、ゲスト OS には X 関連のパッケージをインストールしない。
(KVM ホスト側には、X 関連のパッケージをインストールしている。)
[ソフトウェアのバージョン]
・OS: CentOS 7
・qemu-kvm-1.5.3-175.el7_9.3.x86_64
・virt-manager-1.5.0-7.el7.noarch
以下は、このような環境でのコピー・ペーストの実施方法についてまとめたものである。
1. ゲスト OS への接続に Serial Console を使用する場合
ウィンドウ間、およびウィンドウ内でのコピー・ペーストが可能である。
また、Serial Console で接続には、下記のいずれかの手順を実施する。
(1) Terminal Emulator での virsh の実行
# virsh console <domain-name>
(2) Terminal Emulator での virt-manager の実行
# virt-manager
・VM(ドメイン) を選択した状態で右クリックし、[Open] を選択する。
この時点では、Graphical Console が選択されている。
・メニューで、[View] -> [Text Consoles] -> [Serial 1] を選択する。
・表示された Serial Console の任意のポイントをクリックする。
(補足)
ゲスト OS での Serial Console の設定については、備考を参照。
2. ゲスト OS への接続に Graphical Console を使用する場合
コピー・ペーストはできない。
ただし、下記の手順により、ウィンドウ内でのコピー・ペーストが可能となる。
(1) gpm のインストール
# yum install gpm
下記の依存パッケージもインストールされる(CentOS 7 の場合)。
・SDL, gpm-libs, linuxconsoletools
(2) gpm の起動 (初回のみ)
# systemctl start gpm
3. 備考
ゲスト OS での Serial Console の設定方法は、下記の通りである。
(1) CentOS 7 の場合
(a) /etc/default/grub を編集する。
・GRUB_CMDLINE_LINUX の設定への追加 console=tty0 console=ttyS0,115200 ・GRUB_TERMINAL の設定 console serial ・GRUB_SERIAL_COMMAND の設定 serial --speed=115200 --unit=0 --word=8 --parity=no --stop=1
(b) /boot/grub2/grub.cfg を更新する。
# grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg
(2) CentOS 6 の場合
/boot/grub/grub.conf を編集する。
(a) 下記の設定を追加する。
# setting for serial console serial --speed=115200 --unit=0 --word=8 --parity=no --stop=1 terminal --timeout=5 serial console
(b) カーネルの起動オプション(kernel 行)に、下記のオプションを追加する。
console=tty0 console=ttyS0,115200
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