ntpdとchronydの違い [CentOS]
CentOS 7 の初期設定状態では、ntpd に替わり chronyd が使用される。
そこで、ntpd と chronyd について、違いを調べてみた。
なお、以下はドキュメント・ベースでの情報である(chronyd を使用していないため)。
# ソフトウェアのバージョン
・chrony-2.1.1-1.el7.centos.x86_64
・ntp-4.2.6p5-22.el7.centos.1.x86_64
1. chronyd にのみある機能
2. 備考
そこで、ntpd と chronyd について、違いを調べてみた。
なお、以下はドキュメント・ベースでの情報である(chronyd を使用していないため)。
# ソフトウェアのバージョン
・chrony-2.1.1-1.el7.centos.x86_64
・ntp-4.2.6p5-22.el7.centos.1.x86_64
1. chronyd にのみある機能
(1) ハードウェアクロックを同期することができる。
# ハードウェアクロック(RTC) を同期する(11 分毎に実施)。 rtcsync
・/etc/chrony.conf の初期値として設定されている。
(2) step/slew モードの切り替えを細かく指定できる。
(例) # 時刻のズレが 10 秒よりも大きい場合、最初の 3 回は slew モードの代わりに # step モードを使用する。 makestep 10 3
・/etc/chrony.conf の初期値として設定されている。
(3) slew モードでの同期速度の指定ができる。
maxslewrate <rate>
・default: 83333.333 (msec/sec)
・ntpd の slew レートは 500 (msec/sec) 固定である。
(4) slew モードで同期できるズレの最大値を指定できる。
(例) # 最初のクロック更新後に 時刻のズレのチェックを 2 回無視し、その後の # チェックで 1000 秒よりもがズレが大きい場合に時刻同期を終了する。 maxchange 1000 1 2
(補足)
ntpd の場合には、下記の通りである。
・-x オプションの指定なしの場合: 128 (msec)
・-x オプションの指定ありの場合: 600 (sec)
(5) 使用するポートを指定できる。
port <port-number>
・default: 123
・ntpd での使用ポートは 123 固定である。
2. 備考
(1) CentOS 7 での ntpd の使用
chronyd を停止することにより、ntpd が使用可能となる。
# systemctl stop chronyd # systemctl disable chronyd # systemctl start ntpd # systemctl enable ntpd
(2) 参考情報
・access.redhat.com/documentation/
・chrony.tuxfamily.org/doc/
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