CentOS 7.2の不具合 [CentOS]
その後、幾つかのパッケージの更新を行ったが、現時点で以下の不具合が発生する。
(いずれの事象も、CentOS 7.1 では発生しない。)
1. X Window System で、一部の画像が正しく表示されない。
一部の画像に横方向の隙間が挿入され、不連続な表示となってしまう。
また、再描画で一時的に回復できても、すぐに再発する。
(補足)
GNOME (3.14) で頻繁に発生する。
・[アプリケーション] -> [ユーティリティ] -> [Tweak Tool]
・Firefox のロゴ
2. GNOME (3.14) において、 IBus で使用する IME の優先順位が考慮されない。
['anthy'、'xkb:jp::jpn'] の順に設定しても、起動時に anthy が自動選択されない。
(毎回、選択が必要となる。)
(補足)
・FVWM では、起動時に優先順位の最も高い IME が自動選択される。
・CentOS 7.1 の GNOME (3.8) では、FVWM と同様の動作をする。
3. ブートが途中で止まってしまうことがある。
エラー・メッセージは特に出力されない。
また、リブート/シャットダウンでも同様の事象が発生する。
(補足)
下記のカーネルで発生する。
・kernel-3.10.0-327.3.1.el7.x86_64
・kernel-3.10.0-327.4.5.el7.x86_64
・kernel-3.10.0-327.10.1.el7.x86_64
4. 追記
(1) 上記 1. の不具合(X Window System での描画の不具合) への対応
下記のパッケージを CentOS 7.1 のものにバージョンダウンする。
・xorg-x11-drv-modesetting、xorg-x11-glamor が追加される。
xorg-x11-drv-ati-7.5.0-3.el7.x86_64 xorg-x11-drv-dummy-0.3.6-21.el7.x86_64 xorg-x11-drv-evdev-2.9.2-2.el7.x86_64 xorg-x11-drv-fbdev-0.4.3-20.el7.x86_64 xorg-x11-drv-intel-2.99.917-8.20150615.el7.x86_64 xorg-x11-drv-nouveau-1.0.11-2.el7.x86_64 xorg-x11-drv-qxl-0.1.1-18.el7.x86_64 xorg-x11-drv-synaptics-1.8.2-1.el7.x86_64 xorg-x11-drv-v4l-0.2.0-42.el7.x86_64 xorg-x11-drv-vesa-2.3.2-20.el7.x86_64 xorg-x11-drv-vmmouse-13.0.0-11.el7.x86_64 xorg-x11-drv-vmware-13.0.2-7.20150211git8f0cf7c.el7.x86_64 xorg-x11-drv-void-1.4.1-1.el7.x86_64 xorg-x11-drv-wacom-0.29.0-1.el7.x86_64 xorg-x11-server-Xorg-1.17.2-10.el7.x86_64 xorg-x11-server-common-1.17.2-10.el7.x86_64
(補足)
改善しない場合、上記パッケージを更新の対象外にして、アップデートをやり直す。
(2) 上記 2. の不具合(GNOME 上の IBus で IME の優先順位が考慮されないこと) への対応
下記の理由により、調査を終了する。
・取り敢えずは、Super + Space の押下で対応できる。
・日本語入力環境を ibus-anthy から uim-anthy に変更した。
(3) 上記 3. の不具合(ブートが途中で止まってしまうこと) への対応
CentOS 7.1 のカーネルへバージョンダウンする。
・kernel-3.10.0-229.20.1.el7.x86_64
(4) その他
CentOS 7.2 の動作確認が終了したため、CentOS 7.1 から 7.2 への移行を行った。
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