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wheezyの環境設定 [Debian]

squeeze 環境を複製し、squeeze から wheezy へのアップデート行った。しかし、wheezy 環境が使いづらいため、squeeze をメインに使用している。
以下は、いずれは wheezy に移行しよう思い、wheezy の環境の改善を行ったことから得られた情報をまとめたものである。
(注) wheezy をクリーン・インストールした場合には、状況が異なるかも知れない。

1. ブートログ(/var/log/boot) の取得


(1) bootlogd のインストール


bootlogd が sysvinit-utils パッケージから分離され、別パッケージとなったため、bootlogd パッケージの追加インストールが必要である。


(2) bootlogd パッケージの置き換え


ブート時に bootlogd の起動に失敗するため、bootlogd コマンドを squeeze のものと置き換える。

(a) 起動に失敗していることの確認方法


/etc/init.d/bootlogd に VERBOSE=yes を追加する。
(/lib/init/vars.sh の読み込み部分より後に追加する。)


(b) sysvinit-utils 2.88dsf-13.1+squeeze1 のダウンロード


http://pkgs.org/ で該当するパッケージを検索し、ダウンロードする。
(sysvinit-utils_2.88dsf-13.1+squeeze1_i386.deb が得られる。)


(c) bootlogd コマンドの取り出し

# mkdir /tmp/bootlogd
# dpkg -x sysvinit-utils_2.88dsf-13.1+squeeze1_i386.deb /tmp/bootlogd


(d) bootlogd コマンドの置き換え

# cd /sbin
# mv bootlogd bootlogd.org
# mv /tmp/bootlogd/sbin/bootlogd .

2. コンソールでの getty プロンプト表示前の画面クリアの抑止


squeeze ではデフォルト設定で実現されていたが、wheezy ではそのようになっていない。
よって、/etc/inittab を編集することで対応する。

# diff inittab inittab.org
54c54
< 1:2345:respawn:/sbin/getty --noclear 38400 tty1
---
> 1:2345:respawn:/sbin/getty 38400 tty1

3. テキストログインでの GNOME 3 のモードの変更 (fallback-mode への変更)


gnome-control-center のグラフィックスの設定画面では、設定値の変更ができない。
([ユーザーアカウント] -> [システム設定] -> [詳細] で起動。)
よって、~/.xinitrc を編集することで対応する。

(変更前)
exec gnome-session ...
(変更後)
exec gnome-session-fallback ...

4. GNOME 3 (fallback-mode) のメイン・メニューの並び替え


追加したメニュー項目について、メニュー編集画面(alacarte) の右側にある [上へ/下へ] が機能しない。
([アプリケーション] -> [システムツール] -> [設定] -> [メイン・メニュー] で起動。)
よって、設定ファイルを編集することで対応する。

【設定ファイル】
~/.config/menus/gnome-*.menu
(例) アプリケーションメニューの場合: gnome-applications.menu

【変更内容】
<Layout> 〜 </Layout> の部分の Menuname の並び順を変更

<Layout>
  <Merge type="menus"/>
    <Menuname>alacarte-made-3</Menuname>  … この部分
    <Menuname>alacarte-made-2</Menuname>  … この部分
    <Menuname>alacarte-made-1</Menuname>  … この部分
  <Merge type="files"/>
</Layout>

5. 不要な依存パッケージのアン・インストール (apt-get autoremove の実行)


度々必要なパッケージまで削除されてしまう 'apt-get autoremove' であるが、今回は、LibreOffice の再インストールのみで対応できそうである。
実施手順は、下記の通りである。


(1) 実施前のパッケージの一覧の取得

# dpkg-query --show | sort | sed 's/\t/ /' > /var/log/pkg_list.before


(2) 不要な依存パッケージのアン・インストール

# apt-get autoremove


(3) 実施後のパッケージの一覧の取得

# dpkg-query --show | sort | sed 's/\t/ /' > /var/log/pkg_list.after


(4) 必要なパッケージの再インストール


問題が発生した場合には、/var/log/pkg_list.{after,before} の差分から該当するパッケージを特定し、左記パッケージを再インストールする。

# apt-get install \
libreoffice-calc libreoffice-draw libreoffice-impress \
libreoffice-writer libreoffice-l10n-ja \
libreoffice-gtk

6. 追記


(1) ブートログの参照


/var/log/boot に制御コードの残骸が含まれており、大変見づらい状態である。
(squeeze の bootlogd コマンドを使用しているためかも知れない。)
よって、簡単はスクリプトを作成して対応する。


% cat ~/bin/view-boot-log
#!/bin/sh
# usage: view-boot-log log-file
# delete escape sequence from boot log, and show it
cat $1 |  \
	sed -e 's/\^\[\[[\?0-9;]*[clhm]//g' \
		-e 's/\^\[\[[0-9]G\[//g' \
		-e 's/\^\[[0-9]//g' \
		-e 's/\^\[%@//g' \
		-e 's/\^\[\]R//g' \
		-e 's/\^\[\[[0-9;]*\]//g'

% view-boot-log /var/log/boot
…


(2) ブート時に bootlogd の起動に失敗する件


カーネルを 2.6(2.6.32-5-686) から 3.2(3.2.0-4-686) にアップデートすることにより、正常に起動できるようになる。



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