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openSUSE 12.2へのアップデート [openSUSE]

openSUSE 12.1 から 12.2 へのアップデートを行った。
正確には、openSUSE 12.1 の環境を複製し、複製したものを 12.2 にアップデートした。

アップデート自体は、これまで使用してきた live upgrade の手順で、特に問題なく終了した。
しかし、openSUSE 12.1 の設定では正常に動作しないものがあり、いくつか設定を変更した。
openSUSE 11.4 から 12.1 へのアップデートの場合よりも多くの変更が必要となった。
詳細は、以下の通りである。

1. ブート直後に getty のプロンプトが表示されない。


【ソフトウェアのバージョン】
systemd-44-10.1.1.i586

【発生事象の補足情報】
Enter キーを押下しなければ、プロンプトが表示されない。
openSUSE 12.1 でも同様の事象が発生したが、この時行った対応方法では改善されなかった。
(openSUSE 12.1 では、/etc/init.d/boot.local の最後に sleep 5 を追加することで対応。)


2. ブート直後に md が 異常な状態となることがある。


【ソフトウェアのバージョン】
・mdadm-3.2.5-3.7.1.i586
・systemd-44-10.1.1.i586

【対処方法】
openSUSE 12.1 でも発生した事象であり、同様の対応方法で改善された。
(openSUSE 12.1 では、mdadm を openSUSE 11.4 のパッケージに入れ替えることで対応。)


3. Xorg の起動後にマウスが動作しない。


【ソフトウェアのバージョン】
xorg-x11-server-7.6_1.12.3-1.2.3.i586

【発生事象の補足情報】
X の設定は、以前のパージョンで自動生成されたものを更新して使用している。
また、openSUSE 12.1 で正常に動作していたものである。

【対処方法】
/etc/X11/xorg.conf の下記の設定を削除(またはコメント化)する。

Section "InputDevice"
  ...
  Option    "Name" "ImExPS/2 Generic Explorer Mouse"  <--- この部分
  ...
EndSection

4. Xorg が異常終了することがある。


【ソフトウェアのバージョン】
xorg-x11-7.6_1-3.2.1.noarch

【発生事象の補足情報】
Firefox での Web ブラウジング中に X が突然終了してしまうことが数度発生した。
現時点では、原因、および対象方法は不明である。


5. 他のノードからの ftp ができない。


【ソフトウェアのバージョン】
・vsftpd-3.0.0-3.1.3.i586
・xinetd-2.3.14-160.1.3.i586

【発生事象の補足情報】

% ftp beta
Connected to beta (192.168.0.12).
500 OOPS: could not bind listening IPv4 socket
ftp> quit


【対処方法】
/etc/vsftpd.conf に下記の設定を追加する。

listen=NO


man vspftd.conf では、デフォルト値は NO と表示されるが、デフォルト値が YES のような挙動である。


6. 他のノードからの rcp ができない


【ソフトウェアのバージョン】
・rsh-server-0.17-722.1.2.i586
・xinetd-2.3.14-160.1.3.i586
・systemd-44-10.1.1.i586

【発生事象の補足情報】

% rcp -p A.log beta:/tmp
rcp: lost connection


rsh は問題なく動作する。

【対処方法】
/etc/pam.d/common-session-pc の 編集

(変更前) session  optional  pam_systemd.so
(変更後) #session  optional  pam_systemd.so


【補足】
/etc/pam.d/common-session の pam_systemd.so により、セッションを終了させられる。

・/etc/pam.d/rsh で common-session を参照するように設定されている。
・common-session は、common-session-pc へのシンボリックリンクである。
・/lib/security/pam_systemd.so は、systemd パッケージで提供される。


7. ログイン成功時に Last login 情報が 2 個表示される。


【発生事象の補足情報】

% rsh beta
Last login: Sun Sep  9 19:47:07 JST 2012 on tty1         ... (a)
No mail.
Last login: Sun Sep  9 19:54:04 from beta.private.net    ... (b)


【対処方法】
・/etc/pam.d/login の pam_lastlog.so の使用を止める(コメント化する)。
・/etc/pam.d/remote の pam_lastlog.so の使用を止める(コメント化する)。


8. 備考


当方の環境では、openSUSE 12.1 の方が動作が安定している。
よって、当面 openSUSE 12.2 は使用せず、情報の収集を行おうと考えている。


### 追記(2012-11-30)

9. 他のノードからのrcpができない件のその後


systemd-44-10.4.1.i586 にアップデートすることにより、他のノードからの rcp ができない件が改善された。



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